こいつ……動くぞ!
Vtuberさんがコラボする時に利用していると思われる、Discord Stream Kit の立ち絵をちょっと豪華にする小技です。
まばたき、くちぱく、ぴょんぴょんするようになります。
VoiceRoid実況動画を作っている人が、同じ立ち絵素材と「ゆかりねっと」を使ってライブ配信する時などに役立つかもしれません。
アニメーションする画像の APNG形式 の作成書き出しにはクリップスタジオペイントを利用しました。
(本記事は以前投稿した記事の抜粋、加筆です。)
用意する画像
1. ノーマル(口を閉じた絵)
2. くちぱく半開(口を半開きの絵)
3. くちぱく全開(口を開いている絵)
の3枚を使いますが、まばたきをするならあと2枚、
4. 閉じ目(目を閉じた絵)
5. 半目(目を半分閉じた絵)
の2枚、合計で5枚の絵を用意します。
LIVE 2D Cubism Editor の画像書き出しや、 VRoid Studio のスクリーンショットを使ったり、自作のイラストに差分レイヤーを描いても良いと思います。
背景透過PNGが良いですが、無理なら最後にOBSのブラウザソースをクロマキーで抜いてください。
まばたきさせる
クリップスタジオペイントのアニメーション機能を使って、ノーマルの立ち絵にまばたきを設定します。
ノーマル立ち絵を読み込み、
アニメーション > アニメーション用新規レイヤー > アニメーションフォルダ
と操作します。
「レイヤーパレット」に「アニメーションフォルダ」が作成されるので、ノーマル立ち絵をその中へドラッグ。閉じ目、半目、のファイルを同じようにドラッグして、アニメーションフォルダに3枚の画像が入った状態にします。
ウィンドウ > タイムライン
タイムラインウィンドウを表示します。
タイムラインウィンドウで、新規タイムラインを作成します。↑のアイコンをクリック。
同じように、
30フレーム 半目
33フレーム 閉じ目
36フレーム 半目
39フレーム ノーマル
と設定します(一例)。
ちょっと間隔が広いかも。お好みで30,32,34,36等、狭めてください。
サムネイル(フレーム)をドラッグで画像の表示フレームを移動。
画像をタイムラインから削除するには、サムネイル(フレーム)を 右クリック > 削除。
アニメーションの書き出しは、
ファイル > アニメーション書き出し > アニメーションスタンプ(APNG)...
保存と書き出し
作業ファイルの保存は*.clip形式で。アニメーションの書き出しは、
ファイル > アニメーション書き出し > アニメーションスタンプ(APNG)...
画像サイズには最大2000ピクセルの制限があるようです。これにも注意。
書き出されたPNGファイルをGoogle Chromeで表示してアニメーションを確認できます。
以上で、ノーマル立ち絵がまばたきするように設定できました。
画像をDiscordに投稿する
ノーマル立ち絵、くちぱく半開、くちぱく全開、の3枚をDiscordサーバに投稿します。
適当に作った自分の公開サーバに投稿しておけばOKだと思います。
OBSブラウザソースの設定
OBSのシーンに、コラボ立ち絵表示用のブラウザソースを追加します。
プロパティの入力項目は以下で説明します。
URLの設定
Discord Streamkit
こちらにアクセスしてURLを取得、設定します。
Install for OBS > VOICE WIDGET >
Server = 利用するサーバ
Voice Channel = 利用する音声チャンネル
Show Speaking Users Only = OFF
Small Avatars = OFF
Hide Names = ON
画面右側のテキストボックスからURLをOBSへコピペ。
幅、高さ
画像より少し大きめの数値を指定します。+100程度。
カスタムCSS
以下のCSSをコピペして、緑色の部分を書き換えてください。
自分で使う以外に、コラボ主に書き換え済みのCSSを渡して、OBSにコピペしてもらうだけ……でOKだと思いますが、実際に試していないのでもしかしたらダメかもしれません。
※こちらは他所様の公開されているCSSを素人のぼくが見様見真似で改変したものです。
li.voice-state:not([data-reactid*="ユーザーID"]) { display:none; }
.avatar { content:url(画像のリンクURL・ノーマル); height:auto !important; width:auto !important; border-radius:0% !important; filter: brightness(100%); } .speaking { animation: speak 0.8s linear 0s infinite normal; border-color:rgba(0,0,0,0) !important; filter: brightness(100%); position:relative; } @keyframes speak { 20% { content:url(画像のリンクURL・くちぱく全開);} 30% { content:url(画像のリンクURL・くちぱく半開);} 50% { content:url(画像のリンクURL・ノーマル);} 70% { content:url(画像のリンクURL・くちぱく半開);} 100% { content:url(画像のリンクURL・くちぱく全開);} 0% { bottom:0px; } 25% { bottom:20px; } 50% { bottom:0px; } 75% { bottom:10px; } 100% { bottom:0px; } } li.voice-state{ position: static; } div.user{ position: absolute; left40%; bottom:5%; } body { background-color: rgba(0, 0, 0, 0); margin: 0px auto; overflow: hidden; }
ユーザーID
Discordを開発者モードにして、ユーザーのアイコンを右クリックすると、ユーザーIDをコピペできます。
開発者モードに設定するには、歯車アイコンをクリック、
ユーザー設定 > テーマ > 開発者モード > ON です。
画像のリンクURL
Discordに投稿した画像のサムネイルを 右クリック > リンクをコピー で取得します。
その他の設定
無言時の立ち絵の明度。100%未満にすると暗くなります。
発言時に上下する速度。0.8s。数字を大きくするとゆっくりになります。
発言時に上下する幅。20px、10px。お好みで増減してください。
完成!
(CV:京町セイカ)
Discord Streamkit で設定したDiscordサーバのVoice Channelで発言すると、音声に反応して立ち絵が動いてくれます。かわいい!
……こんな手間をかけるより、仮想カメラでビデオ通話するほうが……そう思わなくもないんですね。
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